今回は、「センター国語(古文)で9割取るコツ」を解説します。

医学部受験において、国語の重要性を感じている人はあまり多くないかもしれません。
確かに、私立医学部受験においては試験科目ではありませんし、国公立医学部受験の2次試験で受験科目として課されていることはありません。

一方で、「国語はフィーリング」という声も多いように、安定して得点することに難しさを感じている受験生も少なくありません。
しかし、センター国語には解き方があります
決してフィーリングではありません。

では、センター国語で9割取るための解き方とは何でしょうか?

センター国語の狙い目は「古文」「漢文」

センター国語は

  • 「現代文」2題
  • 「古文」 1題
  • 「漢文」 1題

計4題を80分間で解かなければなりません。

問題文の文量も多く、特に現代文は選択肢も長いため、センター英語と同じように、まずは制限時間内に解き切ることが第一のハードルと言えます。

そこで、時間内に読み切るだけの速読力をつけていくことが重要になるのですが、実は試験時間をあまりかけずに安定して高得点を狙える科目がセンター古文とセンター漢文だと言われています。

センター古文・センター漢文が高得点を狙えるのはなぜ?

なぜならセンター古文・センター漢文は、単語・文法知識で大部分を解答することができてしまうからです。

  • センター古文であれば「単語」と「助動詞・敬語表現・助詞
  • センター漢文であれば「単語」と「句形

を理解してしまえば、短期間で高得点を狙うことができます。

現代文ができるようになるにはある程度問題演習を重ねなければならず、たとえ問題量を積んだとしても、問題との相性によって得点が左右されてしまうと言われています。

それに比べると、センター古文・センター漢文は安定して得点をすることができます。
この点を考慮すれば、センター古文・センター漢文の対策をしないのはもったいないと言えるでしょう。

そこで今回は、センター古文の解き方のコツや対策方法について解説をしていきます。

センター古文の出題形式は?

センター古文は50点満点です。
問題数は毎年6問となっており、出題傾向はあまり変わりません。

出題形式は以下の通りです。

センター古文の出題形式

センター古文の出題形式は、大きく分けると

  • 語彙・文法問題
  • 内容理解問題

です。
それぞれ詳しく解説していきます。

【第1問】現代語解釈問題

第1問では、傍線部(ア)~(ウ)の解釈が問われます。
毎年3問出題され、各5点の配点なので、合計で15点得点することができます。

古文単語の意味が問われている問題ではありますが、助動詞・助詞や敬語を理解していれば解答できる場合もあります。

【第2問】文法問題

毎年出題される第2問の文法問題は5点配点です。
センター試験では、1問に対する配点が高くなっているのでこの設問は正答したいところです。

ここでは、主に助動詞の理解が問われることが多いですが、年度によっては敬語表現の理解が求められる場合もあります。

2018年度では、助動詞だけでなく、助詞を理解していないと解けないような設問構成になっていたので、助詞が手薄になっていた人には難易度の高い問題だったかもしれません。

【第3問~第6問】内容理解問題

第3問~第6問までは内容理解問題です。
第3問は6点配点、残りの設問は各8点配点なので計30点となります。

内容理解問題で意外と見落としがちなのが「前文」です。

センター試験では、必ず問題文の前に出典や登場人物やどのような内容なのか、説明がされています
ここを読み落とすと問題文を捉え間違える可能性がありますので、必ず読むようにしましょう。

また、毎年第6問は問題文全体の理解を問う問題でしたが、2018年度では、該当箇所を見つければ解答できる問題となっていました。
まずは、設問をよく読み、本文中のどこに解答根拠があるのかを探す訓練をしましょう。

センター古文はどう対策する?

見てきたように、センター古文では単語や文法の理解が重要になります。
そこで、センター古文で高得点を狙うためにはまず、古文単語・古文文法に取り組みましょう。

センター古文の「単語」「文法」の対策法・おすすめ問題集

センター試験はあくまでも基礎学力を問う試験です。
そのため、私大文系向けの単語帳や問題集に手を出す必要はありません。

学校で配られた単語帳や文法問題集、センター試験用の市販テキストを利用しましょう。

また、単語に関しては、複数の意味を持つ単語も少なくありません。
例文も一緒に確認できるとより効果的です。

市販の文法問題集では河合出版の『ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル』が基本の文法事項の確認には最適です。

単語・文法事項がある程度定着したら、実際にセンター試験の過去問に取り掛かります。
「いきなり過去問?」とハードルの高さを感じるのであれば、河合出版『マーク式基礎問題集 古文』から始めてみましょう。

センター古文・漢文はポイント演習で高得点を狙おう!

医学部を目指す受験生にとって、国語はあまり時間をかけられないので、効率よく得点を上げたい科目と言えます。
その点で、センター古文は基本的な単語と「助動詞」「敬語表現」「助詞」という文法事項の理解によって安定して得点することができます。

医学部受験を考えている高1生であれば、まずは学校の授業をしっかり活用しましょう。
特に、受験勉強を本格化させる前に助動詞を覚えられるだけでかなりのアドバンテージとなります。

また、これから医学部受験勉強を始める高2生であれば、まずは要の科目である「英語・数学・理科」に時間を割きつつも、すき間時間で古文の勉強を進めていきましょう!

次回は、センター漢文で高得点を取るコツについてお伝えしていきますので、お楽しみに!

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