今回は、このブログでは、「センター国語(漢文)で9割取るコツ」を解説します。

先日の記事では、「センター国語(古文)のコツ」についてお伝えしていきました。

>センター国語(古文)のコツはこちら

センター国語200点満点のうち、50点を漢文が占めています。

漢文に対して苦手意識を持つ人は少なくないようですが、実は、センター漢文には解き方があるのです。

短期間で高得点を狙えるのがセンター漢文

前回もお伝えしましたが、センター国語は

  • 「現代文」2題
  • 「古文」 1題
  • 「漢文」 1題

計4題を80分間で解かなければなりません。
問題文の文量も多く、特に現代文は選択肢も長いため、いかに早く正確に解くことができるか、試験時間との勝負となる科目です。

その中で、一番試験時間をかけずに安定して高得点を取れると言われているのがセンター漢文です。

なぜなら古文と同じように、センター漢文は解き方があるからです。

センター漢文の解き方とは、「単語・文法知識(句形)」で解答を導くことです。

古文・漢文に比べると、現代文は安定して高得点を取ることが難しいと言われています。

逆を言えば、センター古文やセンター漢文で安定して高得点を出せるようになると、センター国語の得点率が安定します。

センター漢文の出題形式は?

センター漢文は50点満点で、出題形式は以下の通りです。

センター漢文の出題形式

センター漢文は全部で6つの設問で構成されています。
注釈(単語の解説)が多いというのもセンター漢文の特徴です。

センター漢文の解き方のコツとして、この注釈を有効活用することを忘れないようにしましょう。

【第1問】漢字解釈問題

センター漢文第1問では、二重傍線部(X)・(Y)の解釈が問われます。
(X)と(Y)の語の意味の組み合わせを問われるので、1問5点配点となっています。

毎年、設問となっている漢字を含む熟語から選択する問題ですが、2018年度では辞書のような意味から選択する問題となりました。

どちらにせよ、重要なのは「設問となっている漢字の意味」です。
そして、それを熟語的に考えることで正答に近づきます。

もちろん、設問の前後の文脈とも合うようにしなければならない点も注意してください。

【第2問】語句解釈問題

センター漢文第2問は、第1問と同様に語句の解釈問題です。
ここでは2問出題され、各6点配点となっています。

ここでは、一文の中から一部が設問として問われていますが、必ずその設問を含む一文で考えましょう

これは、設問部分だけ考えるよりも、主語や指示語を理解できれば解答できる場合があるからです。

特に漢文は英語と同じように「主語・動詞・目的語」の順番に漢字が並んでいます。
注釈を駆使しながら本文を理解することが設問解答への一歩となります。

【第3問・第4問】書き下し文・解釈問題

第3問では、白文に返り点をつける・書き下し文になおす・内容解釈が問われます。
第4問では省略されている主語・目的語を指摘する問題です。

第3問は各5点配点が2問出題され、第4問は7点配点なので、計17点となります。

ここではまず、句形に注目します。
センター国語で問われる句形はある程度絞られているので、まずは句形を覚えましょう。

さらに、省略されがちな主語や代名詞の指している内容を明らかにすることで、正答に近づくことができます。

また、第4問は一文中からその一部が設問となっているので、一文全体から理解するようにしましょう。

【第5問・第6問】説明問題・内容理解問題

第5問・第6問は、傍線部の理由説明問題内容理解問題が出題されます。
各8点配点の計16点となります。

問われているのは理由説明や内容理解ですが、実際は本文を正しく読めていれば解答することができます

なので、まずは句形・主語と目的語などに注意しながら設問となっている傍線部の前後を丁寧に読みましょう。
また、内容理解問題は、問題文の最後の数行がヒントになっていることも少なくありません。

センター漢文はどう対策する?

見てきたように、センター漢文では単語や句形の理解が重要になります。
では、センター漢文の解き方の鍵を握る、単語や句形はどのように勉強すれば良いでしょうか?

ここでは、センター漢文で高得点を狙うための対策方法とおすすめ問題集をお伝えします。

センター漢文の「単語」「文法」の対策法・おすすめ問題集

センター漢文に関しても古文同様、まずは基礎力を磨きましょう。

おすすめの参考書としては学研マーケティング『漢文ヤマのヤマ』が有名です。
また、句形問題集としては河合出版『ステップアップノート10 漢文句形ドリルと演習』もおすすめです。

また、漢文に対する強い苦手意識がある場合、とっかかりとしてKADOKAWA『最短10時間で9割とれるセンター漢文のスゴ技』がおすすめです。
こちらは、読者に語り掛けるような文体で書かれているので読みやすく、またセンター試験に沿って作られているため、「センター漢文ができるようになるかも!」と思えるような内容になっています。

古文同様、ある程度の基礎力がついたら、センター試験の過去問や『マーク式基礎問題集 漢文』で実践問題に入りましょう。

センター漢文は短時間・高効率で高得点を狙おう!

センター古文と同じように、センター漢文も短時間で高得点を狙いやすい科目です。

ただし、日常の勉強をおろそかにしていると、その分余計に勉強しなければなりません。
学校での漢文の授業はもちろんのこと、漢字古文の助動詞を知っていることも、漢文の理解に繋がります。

日々の勉強をセンター漢文に繋げて、効率よく高得点を狙いましょう!

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