今回は、2020年度医学部入試「国公立大学(関東・甲信越地方)の入試変更点」を解説します!トップ大学が多い関東首都圏でも、多くの大学で募集人員が大幅変更となりました。

前回は、北海道・東北地方の国公立大学医学部入試変更点を解説しました。

前回ブログ「【2020年度医学部入試】国公立大学入試変更点を解説!募集人員大幅変更!?」はこちら

北海道・東北地方では、地域枠が増えていることもあり、県外・地方外からの受験者には厳しい変更となっています。

前回に引き続き、今回の記事では関東・甲信越地区の国公立大学医学部の入試変更点を解説していきます!

関東・甲信越地区の入試変更点

関東・甲信越地区の国公立大学医学部でも、多くの大学で募集人員に変更が出ています。また、募集枠が変更になっていることもあるので、注意が必要です。

筑波大:募集人員変更・新入試実施予定

筑波大学では、推薦入試・一般入試前期で募集人員が変更になります。

【一般入試・前期】
58人→49人に募集人員が減少します。ただし、全国対象枠・茨城県対象枠の募集人員は未定となっています。

【推薦入試】
36人→44人に募集人員が増加します。また、新しい入試方式「研究型人材入試」が導入され、募集人員は若干名となっています。

筑波大学では、一般入試の募集人員が減少した分、推薦入試での募集人員が大幅増となっています。筑波大学医学部を目指すのであれば、推薦入試も視野に入れたいところです。

群馬大:推薦入試では募集人員増だが、一般では減

群馬大学では、推薦入試での募集人員が増加した分、一般入試では募集人員が減少しています。

【一般入試・前期】
67人→65人に募集人員が減少します。また、2段階選抜の予告倍率が「約3倍」から「一般枠約189人・地域医療枠約24人を超えた場合に約3倍」に変更となっています。

【推薦入試】
地域医療枠10人→12人に募集人員が増加しています。

群馬大学の一般入試・前期では、2段階選抜の予告倍率の条件が変更になっている点に注意が必要です。

千葉大:一般入試前期・後期ともに募集人員に変更あり

千葉大学では、一般入試前期日程にて募集人員の減少・後期日程にて募集人員の変更があります。

【一般入試・前期】
97人→95人に募集人員が削減します。また、募集人員の内訳は一般枠が80名・千葉県地域枠15名となっています。

【一般入試・後期】
20人→一般枠15名・千葉県地域枠5名に募集人員が変更されます。

千葉大学では、一般入試前期で募集人員が削減され、また募集枠に千葉県地域枠が設けられます。千葉県外からの受験者には厳しい変更となっていると言えます。

また2020年4月以降より、年間授業料が535,800円→642,960円に増額される点も注意が必要です。

横浜市立大:推薦入試・一般入試で募集人員に変更あり

横浜市立大学では、一般入試で募集人員減・推薦入試で募集人員が増となっています。

【一般入試・前期】
80人→74人に募集人員が削減されます。そのうち、地域枠17人→14人・神奈川指定診療科枠5人→2人に減少となっています。

【特別推薦】
8人→11人に募集人員が増加されます。うち、募集人員の内訳は、地域医療枠(県内)7人・(県外)4人、指定診療科枠(県内)2人・(県外)1人となっています。

また、国際バカロレアでは、出願要件となっている英語資格が変更となり、TOEFL-iBTまたはIELTSのみとなっています。

特別推薦枠が増えており、県内・県外の枠が広がった点は注目すべきでしょう。

信州大:一般では募集人員減も、推薦では募集人員増

信州大学では、一般入試前期で募集人員が削減された分、推薦入試での募集人員が増えています。

【一般入試・前期】
100人→95人に募集人員が削減となっています。

【推薦入試】
20人→25人に募集人員が増加となっています。また、募集枠が変更となっています。出願要件(1)県内出身の現役生15人・出願要件(2)県内出身の既卒1年目のみ5名→地物出身者枠10名(現役または既卒1年目)・地域枠15人(県内出身の現役または既卒1年目・長野県医学生修学資金受給対象者)となっています。

推薦入試では、現役・既卒の枠がなくなった分、既卒生にとっては挑戦しやすくなっていると言えるでしょう。

新潟大:センター試験での配点が変更

新潟大学では募集人員に変更はないものの、センター試験(共通試験)での配点が変更となっています。

【一般入試・前期】
外国語・数学各100点→各200点

英語・数学の配点が高くなり、ウェイトが大きくなるため、新潟大学受験者は今まで以上に英語・数学の得点率を上げていく必要があります。

入試変更点は要チェック

今回は、関東・甲信越地区の国公立大学医学部の入試変更点を解説していきました。

こちらの地域では、一般入試での募集人員が減少した分、推薦入試の枠が増えていることが多いようです。

また、地域枠が増枠となっている場合は、地元受験者にとって有利に受験を進めるきっかけとなります。

正しい入試変更点をチェックして、受験を有利に進めましょう!次回は2020年度医学部入試「国公立大学(北陸・東海・関西地方)の入試変更点」を解説します!